ミランダ・ホッブス 弁護士 独身


IMG_1263  先日不意に、セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)の第1話を見返しました。ウディ・アレンの映画の回でも書きましたが、この時代のニューヨークの垢抜けない暗さが好きです。特にミランダは初期、マニッシュでクラシックな服装をしてます。初登場では、持ち帰り用のサラダランチのブッフェでトングに挟んだチキンを振りかざしながら、男女の関係について皮肉を言ってこちらに視線を定めています。ブラックのジャケットの中に着た、ブルーに細い白のピンストライプのシャツに褐色の赤いリップを合わせています。とてもいいです。

 同じシーズンの別の話で、ミランダがレズビアンの振りをして事務所の上司の家へホームパーティへいくシーンがあります。この時もブルーのシャツに小さなタイを締めて、(短絡的にレズビアンらしくというつもりなのか)マニッシュです。相手のシドという女の子もグレーの軽く羽織る感じのコートに、プルシャンブルーにゴールドの大きい柄の入ったスカーフを引っ掛けています。黒いベリーショートです。

 しかし、よく調べてみるとこれは’98年の作品です。もっと古いかと思っていました。’98はそんなに昔ではないつもりですが。ミランダの周りだけ、やけに古めかしい装いですね。’04のシーズン6で、パリの公衆電話からキャリーがミランダに泣き言を言うシーンがあります。ブルックリンの自宅で朝食を準備をしていたミランダは白い大きな開襟のブラウスに首元にゴールドを合わせています。’04ともなると、周りはかなり洗練されているのですが、白い大きな開襟とゴールドという取り合わせは何とも前時代的でいいです。