白の洗濯


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 ご存知の通り、バスタオルは全て真っ白。実は寝具も寝まきもすべて真っ白です。特に強迫観念とか病的なものではないとは思うのですが、素肌に近い部分に触れるものを白くしてゆくと、どうも色物に戻れなくなる嫌いがあります。下着もいつも白を探しています。白い下着の時とそうじゃない時の気分は全く別ものな気がします。しかし綿のコットン、特にバスタオルなのですが、使ってゆくうちにグレーっぽくくすんでしまう悩みがありました。寝具は年間通して全て麻ですがこれは特にそうならないので、どうも素材も関係があるのかなと思います。

 腰を据えて色々と調べた結果、私は粉洗剤に変えました。
最近は液体洗剤が主流ですね。私もずっと日本のメーカーの液体洗剤を使っていました。濃縮タイプでエコだとかいうんですが、これがどうも良く無いらしく、洗剤残りがかなりあるらしいんです。今のドラム式洗濯機はエコだとかいって水の使用量を抑えていますので、更に相性が悪い。ドラム式で濃縮タイプの液体洗剤を使用していた私のタオルはグレーっぽくくすんでゆき、洗剤の残り香が快適な類のものではなくなってゆきました。

 従来の縦型の洗濯機は洗浄力が強いので、このような問題は起きづらいらしいのです。ただ洗濯機を買い換えるわけにいきませんので、洗剤を変えました。色々なサイトなどで比較検討を行ったところ、そういう悩みを持つ人、ちょっと洗濯への意識が高い人々の間では「粉石鹸を使うのが常識」だったようで驚きました。粉石鹸と液体洗剤は成分が全く違うらしいんです。

 その中でも「アリエールサイエンスプラス ー7つの科学ー 」を使用して同じ問題が解決したという口コミが多かったので、すぐに買い求め使ってみましたところ、あっけらかんとするほど、タオルたちが生き返りました。引きこもりの人間が太陽の下に出て日焼けして笑顔になった、そんな感じ。一度黒ずんでしまったものが完全な白に戻ることはないですが、黒ずんでゆくスピードはかなり落ちました。あと洗剤の匂いなのか何なのかという「快適な類のものではない」独特な香り。これは全くなくなりました。洗剤の香りではなく「カラリと乾いた綿の香り」がとても心地よいのです。

 あと問題になっていたのが「液体の酸素系漂白剤」です。酸素系漂白剤は高い温度(40度以上というのが一般的なのかな、熱湯やスチームなど温度が高ければ高いほどいいようです)で初めて効果を発揮するらしく、常温の水で洗濯している分には効果は薄く、さらにこれも濃縮されているもんだから洗剤残りの原因になってしまうんだとか。私も液体タイプの「ワイドハイター」を洗濯の度に入れて使っていました。実は「ワイドハイター」って粉末タイプがあり、これも粉にするといいとのこと。

 また、日本ではあまり関係がないのですが、硬水で洗濯すると白がかなりくすむようです。欧州は硬水らしいですね。日本の水道水は基本的に軟水だと思いますが、場所によって少し差がありつつ、しかしここは大きな問題じゃないと思います。欧米ではベーキングパウダーを入れて洗うと白くなるそうです。重曹ですね。

 本当に手がかかる白いタオル、白いショーツ、白いシーツ、白いピロウカヴァ、白いパジャマ…。
大好きなダイアン・キートンも全身真っ白。彼女も病的なものでは、無いと思うのですが。