白紙の未来


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 書斎で夫が働き散らかした書類をシュレッダーにかけるのは私の仕事だ。コンフィデンシャルな資料はちゃんとシュレッダーにかけるが、手書きのメモのようなものはそのまま屑入れにいれてしまう。一枚ずつチェックしながら破棄する手が一瞬止まった。「何を書きたかったの?」と首を傾げて嘲笑したけれど、詰め込んだ頭から流れ出したラフな斜線を見つめていたら、額にピリっと冷たいものを感じた。To-Beはこれでいい。