間引きのマンゴー


IMG_6659 IMG_6665  世にも可愛い、宮古島の間引きのマンゴーです。本土出荷用の大きくて立派なマンゴーを作るため、間引かれてしまうミニマンゴー、蜜柑のように赤いネットに10個ほど入っています。青いままブラ下がっているのは、島バナナです。沖縄のバナナで熟れるまで引っ掛けておきます。熟してくると黄色くなり、茹でダコのように身が外に反り返るそうです。

 早速マンゴーを剥いて食べました。とっても甘く酸っぱく乳製品のようなまろ味がありました。口に含むと一瞬、発酵したイーストのような香りがしました。パンの木の実を食べたことはないけれど、こんな味だったらいいなと思いました。島バナナはまだ熟すのを待っています。話によると皮は薄く、甘いだけではなく酸味があるという噂です。初めて食べるのを今からとても楽しみにしています。

 三つ子の魂百まで、というのは人だけではないみたいです。野菜も果物も三つ子でもしっかり美味しい。生まれたての才能の純な部分をまるごと頂いてしまうのは、少し残酷ですが、エネルギーの純粋さがちょっと大人とは違う気がします。何度か書いていてしつこいほどですが、私はインゲンもイカもほうれん草も葱も細くて小さいうちのものが好きです。三つ子は料理した時に「ああ、旨い」と思います。太陽の方へ方へと伸びようとするパワーを貰った気がして気持ちもせいせいしてきます。

 南国の果物を食べると身体を冷やすと言われています。いつ頃言われていたことかわかりませんが、ここ最近では日本も大層暑く、南国のような状況になっています。瓜やトロピカルフルーツなどは南国の人々の乾きや熱を癒してくれます。日本は夏は暑く冬は寒いです。夏は熱を下げる食べ物を、冬は熱を上げる食べ物を身体が自然と求めるはずです。しかし一方身体は常に温めた方がいいという健康情報もあり、私の主義は錯綜してます。この盛夏の最中、マンゴー片手にスイカを弄びながら、シッカリと腹巻きをまいている状況となっています。