菊地成孔のキリヌキが半端に2枚あるのだが、これが全く捨てられない。
左はリラックスの寄稿。何かお肉の特集だった気がするが、高校の頃から引っ越しの度に持ち歩いてるなんて…。
ブエノスアイレスでビフテキを食べまくったという話。地球の裏側までトランジットしながら40時間、5回の機内食はビーフの一点張り。アルゼンチンに近づくにつれ牛肉だけがどんどん旨くなってゆくという話など。
右はメトロの無料誌の連載で、声に匂いがするっていう大好きだった回のやつ。昼どきの歓楽街、バーテンに殴られて青たんを作ったホステスが、カツ丼二丁を出前した幼い菊地さんを「なるちゃん」と呼び寄せて抱きしめた声から茹でた豚肉の匂いがした。という不思議な後味の話。レイアウトも香水のボトルのかたちで、くり抜かれた黒いタイトルも、おしゃれ。
いつかのユリイカのB級グルメ特集に書かれてる、マッシヴなC級丼の話など、菊地さんの幼い頃の話が大好きだ。
