私がジェルネイルを辞めたわけ <1>


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 これからする話は、以前私がネイリストをしていた時代の最後に、私の愛すべきクライアントの皆様へお話した内容と重複いたします。当時のクライアントの皆様に改めて、そしてついぞお会いすることが叶わなかった、私のネイルアートを愛してくれた方々へ送ります。


 ご存知の方も多いとは思いますが、私はコンサルファームを辞めてすぐ、突如ネイリストになろうと発起し、スクーリングをし1年半ほどかけて全ての資格を取りネイリストになりました。持ち前の手先の器用さで、技術的な部分はわりと問題なく飲み込んでゆき、ネイリスト検定一級とジェルネイル検定上級という2大資格を最短で取得できました。
 更に運が良かったことに、かなり絵心(絵の才能や技術ではなくあくまでも「絵心」)があったらしく「ネイルアート」が得意でした。もともと家族もほとんど美術畑を通っており、自分自身も絵画鑑賞が大好きで、画集もたくさん持っていますし、海外のアート雑誌もサブスクリプションしていたので、いわゆる「ネタ」には事欠きません。その上に、爪の上ほどの大きさならば模写が可能でした。全体のバランスをとって全てを模写するのではなく、所謂「部分」を10の爪に分散させて雰囲気を写し取るだけなので、それが可能だった(可能に見えた)のです。

 冒頭に「突如ネイリストになろうと発起した」と書きましたが、会社を辞めて暇に任せてセルフジェルネイルで爪の上に抽象画を描いていたのを、プロのネイルアーティストの方も色々な方が褒めてくださりました。そして70歳を過ぎた祖母が「素敵じゃない」と褒めてくれた時になぜか「これはいけるかもしれない」と思ったのです。とうとう木のてっぺんまで登った私はネイルスクールの門を叩いたというのが正確な経緯です。つまり私はネイルアートからネイルの世界に入ったのです。



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