暮らしの趣味」カテゴリーアーカイブ

絹の肌着

March 28th, 2014

IMG_0575  この件について、さらりと書く自信がなかったため、本当はもっと早く書くつもりが遅めのタイミングになりました。

 靴下を何枚も履く方々がいらっしゃいます。絹、綿かウール、絹、綿かウール、絹・・・といったように絹と綿かウールを重ねて履いてゆく「冷えとり」という民間療法のひとつです。下半身の温めと解毒です。絹は吸毒性と排毒性が強く、綿やウールは通気性が良い、という特性を利用してバケツリレーみたいに足の裏から出る毒を外に出す、というものです。しばらく履いていると、絹が毒を吸いすぎて溶けて破れてしまいます。寝たきりの方の靴下が数日で破れてしまうと聞いた時は驚きました。足の甲が破れてしまう人もいます。通常の靴下の破れ方ではありません。

 肌に触れる部分はすべて絹に変えました。靴下、ズボン下、パンティ、長袖シャツです。とても気持ちが良いです。この上に通常のお洋服や寝間着を着ます。肌に直接触れる部分に関して言うと、まず、化繊はだめになりました。もちろん、お洒落をして出掛けるときは化繊を身につける時がありますが、「あくまでも今日はお出かけ」という気持ちで、帰ったらすぐに着替えてしまいます。この冬はいつも引く風邪を全くひきませんでした。朝起きた時の顔のむくみ、夕方の手足のむくみもなくなりました。変わったのはこれくらいです。私は特に身体に不調があるわけではなく、何かをとても変えたいと思って冷えとりを始めた訳ではありませんが、この気持ちよさに身体が素直に反応している気がします。それ以上深入りはしていません。ただ単純に、絹の肌着を身につける気持ちよさは試していただきたい快感です。下から上に身に着けて、立ち上がった時、胸をすくような感覚が、スッと走ります。


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飾りのない髪どめ

March 26th, 2014

IMG_0683  10年以上ロングヘアーです。毛が細くて絡まりやすいのでおろしておくと自然と絡まってしまいますので、髪どめが必要になります。

 髪どめ選びも苦労しています。なかなか気に入ったものがないのです。なので気に入ったものを見つけたら迷わず、可能ならスペアも買えるといいと思っています。私が欲しいと思う、よく言えばシックな、難しい言い方だと若い人向けじゃない商品が売っているお店もあまりないです。平日の昼間の誰もいないサブナードで見つけた時は思わず鼻を鳴らしてしまいました。

 写真上のべっ甲風のコームと下の白い玉型のヘアタイはコレットマルーフ(colette malouf)というニューヨークのメーカーのものです。コームはとても気に入っているのですが、私の髪はすごく少なく柔らかいので、つるつるしたこのようなタイプのコームでは滑ってしまいます。その点、写真右上の黒いシンプルなコームは歯が細かく小さいので、しっかりと噛み付いてくれます。これはサブナードで、色違いでべっ甲色も2つづつ買いました。今のところこれがベストです。写真中のUピンはサブで使います。いくら私でもこれだけでは留まりません。髪どめはフランスのものがいいようです。しっかりホールドしてくれて壊れづらいです。写真左下のバレッタはポルトガルの古い薬局で見つけました。

 いま欲しいな、と思っている髪どめがあります。ロンハーマンで見つけたプリュイというアメリカのメーカーのクレッセント(PLUIE/CRESCENT)という華奢な細いゴールドやシルバーのコームです。骨や珊瑚や流木をイメージしているのかもしれません。


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園芸の季節

March 25th, 2014

IMG_2039  先日、渋谷の東急本店で人と待ち合わせをしたとき、少し早くついたので上の本屋で待とうとエレベータに乗り込むと、屋上がガーデンショップになっていることを知りました。少し暖かくなってきているし、その日はちょうどよく晴れていたので覗いてみました。まだ3月半ばと思いきや、暖かな陽だまりの中で、苗たちがきらきらしています。すっかり気分がよくなってしまいました。花屋さんの苗たちは、毎日ちゃんとお水をもらいお世話してもらっているからでしょう、とても元気で、ヒネたところがなく素直です。寒いのが大嫌いで冬期は引きこもりを決め込んでいる私でしたが、小さな苗たちの素直なパワーをそのままいただき、とうとう冬眠から覚めた心地でした。

 そうとなると居ても立ってもいられない質です。早速、苗を求めてあちこちへ出かけます。川崎のsolsoもみましたが、求めるものがなく、結局その近くの泉樹園やワールドフラワーで調達しました。お料理に使うハーブ類と、寄植えのお花も数種類、追加のアイビー、あとはオリーブの相方としてユーカリなどです。前シーズンを終え放っておいたバジルの鉢から根を抜き、土に堆肥と赤玉を混ぜて新しい苗を植えます。

 去年引っ越してきたのが夏でした。オリーブやミモザ、アイビーの鉢がもともと置いてありました。引っ越しのばたばたで秋のシーズンに剪定や植え替えをしてあげることが出来ず庭がそのままになっているのが、とても気になっていました。年末にごめんね、ありがとう、と労いながら遅れて剪定をしてから年を越しました。剪定が冬になってしまったので、ミモザは花芽がでませんでした。新芽はどうなるかなと思っていましたが、ほんの小さな若草色の芽が出ているのをみて、いまホッとしています。

 実家の父と母はイングリッシュローズや、難易度の高いオールドローズを栽培しているロゼリアンです。特に父は、植物を育てるのがとても上手です。仕事や家長業や趣味のマラソンで大忙しですが、薔薇の他にも、数えきれないほどの草木の世話をしています。花の名前もよく知っています。その季節になると、真白いアルベリック・バルビエに蜂蜜色のハニーサックルが絡まり、夜に甘い香りに包まれます。特に好きなペアです。ハニーサックル(スイカズラ)は夜香る花です。長くカールした雌しべが風に揺れると、若い娘のまばたきのようで心が奪われてしまいます。

 私も実家にいた頃は、父に習ってハーブなど簡単に育てられる苗を育てていました。お隣りの庭には各種ハーブが野生化していましたので、引っこ抜いてもらってきていました。ある日、隣でもらったオーデコロンミントを勝手に地植えしたところ、翌日の朝食の席で「ミントは地植えしたら駄目。もう鉢に植え替えておいた。」と叱られました。ミントは繁殖力が強すぎて他の植物の邪魔をするらしいのです。別に内緒にしていたわけでもないのですが、何でもすぐバレてしまいます。軒下を見ると可愛いサイズのテラコッタの鉢の中で緑褐色の葉っぱが、何事も無くピンとしていました。あまりに何ともなさそうに気持ちよさそうにしていたので、思わずフフ、と微笑んでしまいました。そんな調子で気ままに育てていたハーブ類でしたが、夏にレモンバームやレモングラス、ローズマリーやミントで濃いフレッシュハーブティを淹れて、ポットにそのまま氷を入れてキンキンに冷やして飲むのが最高に気持ちよかったです。ジンなんかを入れてもいいかもしれません。早く暑い夏になれ、と毎日いつも思っています。春の桜より断然、夏の太陽が待ち遠しいです。


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毎日の選択肢

March 20th, 2014

IMG_1346  飽きやすい方ではないですが、ルーティーンには、なるべく選択肢が欲しいです。

 毎日同じ湯のみでお茶を飲むのは好きなのですが、毎日同じ歯磨き粉が使えません。放っておくと何本も開けてしまうので4本と決めています。ストックも2,3本に留めるようにしています。何故と言われても答えられません。

 カメのマークのシチリアのメーカー、「アルジタル」(ARGITAL)のクレイの歯磨き粉を使ってから、歯磨き粉に凝るようになりました。アルジタルのセージは、恐らく唯一無二ではないでしょうか。磨いた後の口に残る少し渋みばったハーバルな香りがとても好きです。ちょっと他には無いです。その他には塩も定番です。写真に写っている「ヴェレダ」(WELEDA)もそうですが、濃いピンクがかった肌色でミントの塩味というものです。今思えば数年前に何気なく使ったフジサワデンタルLは、この定番の型でした。初めて口に含んだ時の塩味と弱いミントの不思議な味には驚いたものです。

 欧米は気の利いた歯磨き粉が多いのでまとめて買ってきます。友だちも買ってきてくれます。「コルゲート」(Colgate)はユーカリやティーツリーを配合していて「Herbal」なんてうたっていたので買ってみましたが、発泡剤が多く違和感がありました。クレイや塩に慣れてしまうと発泡剤は気持ち良いものではなくなってしまいました。「メルヴィータ」(Melvita)の塩みかん味は良いという情報が入っています。また、先日もアメリカへ行った友だちが「オーロメア」(Auromere)というアーユルベーダの関係の歯磨き粉を買ってきてくれました。クローブやカルダモンやシナモンやフェンネルなど数えきれないほどのハーブが配合されています。開けるのが楽しみです。

 アーユルベーダに関しては、過去何度か勉強したことがありますが、難しく、自分がどのドーシャを持っているかもわからず、いつも尻つぼみになってしまっていました。そもそもヨガが苦手だったからかもしれません。よってアーユルベーダに関わることはやめたのですが、歯磨き粉ならウェルカムです。


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エクストラヴァージンのココナッツオイル

March 18th, 2014

IMG_1829  感度の高い人のあいだでは既にかなり利用者がいるようです。私も年末に義理の姉に教わって分けてもらい使い始めました。姉は姿がとても美しく、それを維持し更に美しくなる努力を惜しまない人です。彼女は顔や体に塗る以外に、ティースプーン1さじを毎日摂っていると言っています。

 脂肪酸の話をすると長くなってしまいます。私が勉強した結果から言うと、ココナッツオイルは大きく分けてふたつの効果があるとわかりました。「同じ飽和脂肪酸グループのお肉や卵や乳製品と比較すると圧倒的に脂肪を蓄積しない*1」、「母乳の免疫力・抗菌力と同じ成分がスキンケアに有効*2」。あと、スポーツ時の持久力をアップするという情報もありますが、これに関しては納得できる根拠を併載している情報がありませんでした。

 私の活用法は今のところふたつです。朝のスムージーにティースプーン1さじを入れています。スムージー特有のツンツンした飲みづらさがまろやかになっているようです。スムージーをしている方はぜひ試してみて欲しいです。ココナッツオイルはローフードのレシピなんかにもよく出てきますから、スムージーとの相性はいいかもしれません。もうひとつはスキンケアです。お風呂あがりに手のひらの上に温めて溶かして、そこに無添加のお化粧水を混ぜて即席のローションを作って、全身に塗って保湿とします。微かな甘い香りと水分がとても気持ちいい。絶妙な快感です。お風呂あがり、どうしても顔を優先してしまうので、冬など身体に取り掛かるときは皮膚が乾いてしまっている時があります。そこにオイルだけが乗ると、ちくちくするようなイヤな感じの手触りになる時がありますが、お化粧水を混ぜていると馴染みがいいです。夏はどうなるんでしょうか。甘ったるい香りが暑苦しくなるかもしれません。

 また、糖質を避けていない方は、パンを食べるときにバター代わりに使っても良さそうです。バゲットにココナッツオイルと蜂蜜をのせてトーストしても美味しかったです。エクストラヴァージンのココナッツオイルの中には無味無臭のものもあるようですから、料理にも活用できます*3。ただ、エクストラヴァージンで低温圧搾のもを選ばないと効果を得られません。ことによってはトランス脂肪酸を含んでいるものもあるようですから注意です。

 このての、健康情報は説教臭くなってしまいかないませんね。プラザや石井に置いている気軽さなので、ぜひ試してみてください。

 

*1 ココナッツオイルは中鎖飽和脂肪酸を多く含んでいますです。お肉、卵、乳製品などに含まれる長鎖飽和脂肪酸が体内の広範囲へゆっくり吸収され余分は蓄積される一方、この中鎖飽和脂肪酸は直接肝臓へ運搬され4倍のスピードで吸収、10倍のスピードで代謝されます。ほとんど余分に蓄積されません。 *2 ラウリン酸によるもとされています。 *3 ココナッツオイルは植物性ですが飽和脂肪酸を多く含むため加熱しても効用が崩れづらいと言われています。180度までは耐熱するという情報もありました。灼熱の国で育っているからでしょうか。不飽和脂肪酸の中でも神様と私が呼んでいるオメガ3などが特に熱と光に弱いのとは対照的な特徴だと思います。


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